知らなくてもいいこと

世界の戦争や難民、貧困、そこにいる人たち、その地域。日本にいたら、知らなくてもいい(かもしれない)ことを実体験から。

筆者紹介

はじめまして。

特定非営利活動法人ホープフル・タッチ代表理事・事務局長の高田みほです。

高校生の頃から国際NGOの学生団体に所属し、アジアやアフリカにおける市民活動に関わっていました。心理学科卒業後はアジアにおける子どもの権利保護を目指す国際NGOの活動に携わり、特にカンボジアの子ども達との活動に従事しました。世界に目が向き始めた当初から中東、特にパレスチナへの関心が強かったのですが、自分にできることを明確にイメージできなかったため、まずはNGOでの経験を増やすことにしました。

 

現場に出るようになり、自分ができることとして、国際開発や国際法、国際関係論といった分野より、様々な環境や状況で生きる子ども達の健康な心身の発達に貢献することだと実感し、大学院にて臨床心理学を学び、特に子どもの発達と臨床を研究し修士号を取得しました。

 

学部生・院生時は日本国内の様々な現場にも携わり、学校に行かれない子ども達、親と暮らせない子ども達、様々な難しさを抱える子ども達や保護者の方々との直接的な関わりをもつ機会をいただきました。

 

大学院修了後、少し自身がつき念願のパレスチナ渡航。現地大学にてアラビア語を学び、身体・知的・発達障がいをもつ子ども達の施設にて特別支援教育のアシスタントとしてボランティアをしました。初めは占領下にある子ども達のトラウマと発達に関心があったものの、社会福祉的な支援の不足を目の当たりにし、自分ができる限りのこととして、それぞれの子どもにあった教材づくりや関わりをお手伝いしました。

 

残念ながらパレスチナへの入域ができなくなったあと、国際NGOにてきっかけをいただき、トルコにてシリアから避難してきた方々への活動に携わりました。シリアとの国境県で暮らしながらシリア人の友人との関わりが増え、自分達が目指す活動の形を描くようになりました。

 

そこで、意気投合したシリア人の友人2名とともにゼロから作り上げてきたのが、ホープフル・タッチです。

 

様々な制限や自分達の意思ではどうにもならないことばかりですが、できることをできるだけ、本当の人道性を問い続けながら活動をしています。